PRESS RELEASE

2006年9月5日

「2005年海外挙式動向調査」のご案内

日本人海外挙式者数の約5割を取り扱うワタベウェディング株式会社(本社:京都市、資本金41億4,062万4,600円、東証・大証1部上場、代表取締役社長:渡部隆夫)は、2005年1月1日~12月31日までの日本人海外挙式動向の調査結果を取りまとめました。

2006年当社グループでは、パリ店(フランス)で進出10周年を記念したプランを発表しています。また、挙式組数を伸ばしているグアムにおいて、1月から「セント・レオ・チャペル」「ディラネーロ・チャペル」の2会場を直営会場に加えたほか、12月にはチャペルとパーティ会場が一体となった「ブルーアステール」を新設します。

国内の営業店舗展開では、熊本・高崎・松山など、国内の未開拓エリアへも積極的に出店することで、海外挙式マーケットの更なる拡大を図ります。また、“すべてのお客様に新品のウェディングドレスを”というコンセプトを元に、従来のサイズオーダードレス販売に加え、新品のウェディングドレスを現地でお渡しする「ドレスファーストレンタル」という新しいシステムを4月から導入しています。これは、海外挙式にとって画期的な課題解決型の顧客満足商品となっているため、大幅組数増を見込んでいます。
また、国内・海外拠点100以上のネットワークを活かした送客体制と大手旅行社とのタイアップで、取扱組数シェアアップに繋げると同時に、サービスアイテムの充実で一組当り単価の向上により前年を上回る売上確保に努めて参ります。今後も海外挙式マーケットの更なる拡大を図り、海外挙式市場全体の需要喚起をはじめブライダル業界全体の活性化に貢献できるよう、トータル・ブライダル・ソリューションの確立を目指してより一層の努力で邁進いたします。

■結婚式は、挙式の感動にハネムーンや親孝行を兼ねられる「海外・国内のリゾート挙式」が拡大!
「旅行+挙式」の婚礼スタイルが定着。挙式・披露宴実施層に占める割合は11.3%に!
■海外挙式、益々順調に回復。海外挙式組数102.4%増、総婚姻組数におけるシェアも6.3%に伸張! 挙式・披露宴実施層に占める割合は、8.9%の水準に!

◆日本の全国総婚姻組数は、厚生労働省「人口動態統計調査」によれば、71万4,261組(対前年比98.6%)と、減少率は鈍化しているものの、少子化・晩婚化の本格的な影響を受け、2001年のピーク時からわずか5年で約8万5,000組もの減少となり、少子化の影響が年々色濃くなっています。

◆そんな中、海外挙式は、海外出国者数の順調な回復に連動し、組数では 44,747組(対前年比102.4%)に増加、総婚姻組数における海外挙式比率は、6.3%(対前年0.2ポイント増)と、2004年からのV字回復に引き続き、順調な回復を示しています。

◆イメージの点で海外挙式の延長線上にある国内リゾート挙式などを含めると、海外挙式組数44,747組に加え、国内リゾート挙式組数の約12,000組を合計すると約5万7,000組近いマーケット組数となり、全国総婚姻届出組数におけるシェアは7.9%ですが、非挙式層を除く実質的な婚礼マーケットにおけるシェアは11.3%を占めるまでになり、近年急増しています。地元で行う挙式では得られない感動と、ハネムーンや親孝行が兼ねられるなど「旅行を伴う婚礼スタイル」が定着。

◆海外挙式エリア別にみると、ハワイが104.5%と伸び率NO.1、ミクロネシア(グアム・サイパン)が過去最高組数を更新!この2エリアで76.6%を占めます。また、その他エリア(バリ島など)が対前年比115.5%と大きく伸びを示すなど希望候補地の分散化がみられます。

◆米国同時多発テロ事件以降続いていた海外挙式希望者の心理にも落ち着いた感がみられ、冷静な判断で臨むなど、危機への抵抗力がでてきているといえます。


【調査結果:挙式組数動向・ダイジェスト】※詳細は本編P.2、P7~を参照

■2005年海外挙式:ミクロネシアが過去最高組数、ハワイが増加率NO.1!
ビーチリゾートを中心に人気が上昇、挙式候補地の分散化強まる。

海外挙式地が多様化するなか、挙式候補地は国内リゾート地にも拡大しており、「国内外のリゾート挙式」の人気が高まっています。「旅行を伴う挙式スタイル」という点で同様の婚礼スタイルとしてマーケットを形成しており、新しい婚礼トレンドとしてカップルからの支持を得ています。

海外出国者数(2005年1,740万人)の増加に連動するかたちで海外挙式も推移し増加。挙式エリアは、全体的に候補地の分散化が進みました。列席同伴率はばらつきがあるもののほぼ横ばいでしたが、列席参加人数は増加傾向にあります。全体として、ビーチリゾート人気が高まり、シティリゾートが低迷しています。

■ハワイ:組数23,484組、対前年比104.5%と伸張。海外挙式エリアのシェアは52.5%を占め1.1ポイント増加し、海外挙式全エリアの中で伸び率No.1となった。元来のデスティネーションとしての魅力あふれる強みが発揮されたことに加えて、インフラや環境の安定したハワイに対する信頼度が益々高まった。しかし、採算重視の航空会社による国際線航空機の便数縮小や、老朽化の目立つワイキキ内各ホテルの大型改装などによる座席数及び客室数といった旅行条件の確保が課題に。ワイキキを中心とする大型のインフラ投資が続くことで、エリアとしての魅力を向上させる要因となる可能性は高い。またブライダル環境についても、新規業者の参入が活性化し、価格・ハード・ソフトの三方面の戦略を駆使した各社の競争が激化。

■ミクロネシア(グアム・サイパン):挙式組数が過去最高の10,873組(対前年比104%)と記録を更新し、非常に順調に推移。また挙式地比率では、24.3%を占め、ますますの存在感を示した。主な要因は、政府観光局の全国キャンペーンなどの後押しによりミクロネシア旅行そのものの人気回復に繋がっていることに加え、ブライダル事業者各社の新規挙式会場の新設ラッシュが続いていること、これに連動して各旅行会社のミクロネシア挙式へのクローズアップ戦略が功を奏した結果といえる。反面、採算を重視した航空会社の施策としてのリゾート便減便がミクロネシア路線を直撃し、同行者の多い挙式エリアのため、座席数の確保が課題に。

■オセアニア(オーストラリア・ニュージーランド):3,450組、対前年比86.3%と低迷。他エリアに比べ地域ごとの特徴が異なるためオセアニア地域の魅力自体が分散化した結果、挙式組数にもバラつきがみられた。修学旅行・留学渡航の増加や、航空運賃の高騰による旅行ツアー料金の高止まり等が影響し、全体的に縮小。ただし、一組当りの消費単価については年々増加傾向にあり、挙式への強いこだわりを持つカップルが、オセアニア地域を選んでいるという傾向が窺える。また、修学旅行・留学渡航の増加は、オーストラリアに親近感や思い出などのプラスイメージを抱く若年層・結婚予備軍の増加に繋がるため、将来的に飛躍的に組数を伸ばす可能性も。

■アメリカ/カナダ:915組、対前年比88.7%と健闘。国際情勢不安の影響を最も色濃く受けて、マーケット自体が毎年ほぼ半減のペースで低迷していましたが、2004年からこうした影響も薄れ歯止めがかかり、回復傾向にある様子が窺える。年齢層も高く本物志向でこだわりも強いため、列席都合に捉われず実現する傾向が強い。テーマパーク性・エンタテイメント性の高いラスベガスでは、ハネムーン重視派の安価な挙式スタイルだけでなく、こだわり派に対する高付加価値の高級スタイルが増加傾向。留学・赴任経験者の根強い支持を受けるカナダ挙式とともに、他エリアでは叶えられない独自性の高い挙式が魅力となっている。

■ヨーロッパ:2,050組、対前年比89.1%と減少。ユーロ高・ポンド高の影響と、取扱いのない遠隔地域への分散化が進んだこと、主力であるパリ・イタリア挙式が減少した。パリは暴動など治安面の不安から受注控えが発生したことによる影響も。一度は訪れたいハネムーンの人気地域であることから、挙式地としても根強い人気のあるエリアだが、挙式情報はもちろん現地情報を含め十分な情報提供をできる窓口が、他エリアに比べ少ないことも低迷の要因といえる。

■その他のエリア:3,975組、115.5%と伸張。挙式候補地の多様化が顕著になった。ニューカレドニアが320組で対前年比160%と増加したほか、またもやテロ発生の影響があったものの引き続き好調なバリ島挙式が2,873組・124.1%増加した。


【今後の予測】※詳細は本編P.4~P.5参照

日本の婚礼市場全体で、顧客の価値観・意識が変化!従来型の「【地】元・【多】人数・披露【宴】主体」から、感動の深い「【リ】ゾート・【少】人数・挙【式】重視」の価値観へシフト。

海外挙式をはじめとする「国内外のリゾート挙式」マーケットは、既存の婚礼形態では満足しきれない需要の取り込みに成功し、今後も一層の拡大・成長が見込まれる。
新局面を迎え、第2の黄金期へ突入する可能性は高い。

■全国総婚姻届出組数の減少傾向は、30代未婚者層の増加の反動で、2006年初頭から下げ止まり感があり、一時的な増加の可能性もある。総婚姻組数の中長期的な減少トレンドに変化は無く、2015年以降には50万組台に。

■婚礼市場全体の顧客ニーズ・価値観が変化しており、従来型の「地元で大人数を招待して、披露宴を中心」に行うスタイルから、深い感動が旅行期間中長続きし「リゾート地で少人数の親しい人だけを招き、挙式(セレモニー)を重視する」という新しい婚礼スタイルへとシフトしている。

■挙式地傾向は、ハワイ・ミクロネシア中心にブライダル事業者間の競争が一層激化。顧客動向も2エリアへの集中化が予想される。挙式候補地の多様化が、海外遠隔地や国内リゾート地にも及んでいるため、ハード・ソフト両面での付加価値アップによる各エリアごとの特色・魅力強化が進むと予想される。

■価値観の変化の流れを受け、海外挙式をはじめとする「国内外のリゾート挙式」マーケットが新局面を迎えており、順調な伸びとシェアの拡大が見込まれる。今後日本市場でも、欧米並みの25%以上の水準になると予想され、90年代の海外挙式ブームに次ぐ第2の黄金期を形成する可能性は高い。

■マーケティング的な課題は、1)晩婚化により増加が予測される30代カップルの需要取り込み、2)エリア別中心のカテゴリー分類の意識だけでなくウェディングスタイル別分類の提案が必要になっていることなど。


海外挙式者アンケート調査 ※詳細は本編P.18~P.20参照

2005年1月1日~12月31日の期間に、ハワイ・ミクロネシア・オーストラリア・アメリカ/カナダ・ヨーロッパのワタベウェディング18店舗で挙式のお世話をさせて頂いたお客様を対象に実施しました。調査方法はお客様による記入式で、回答総数は8,146件。うち有効回答7,436件を集計しました。

【プロフィール編】※詳細は本編P.18参照

■年齢:晩婚化傾向!新婦・30代前半世代、新郎・30代後半以上の世代が増加。
 (対前年:新婦+6.1ポイント増、新郎+2.9ポイント増)
 新郎新婦ともに40代以上の比率が年々増加傾向にあり、海外挙式においても、30代以上のカップルなど、晩婚化は年々顕著となっている。

■初婚率・再婚率:新婦の再婚率が0.9ポイント増加!
 総婚姻件数71万4,261組に占める再婚の割合は、夫が18.2%、妻は16.0%で、前年比では微増だが、10年前に比べると、ともに約5ポイントずつ増加している。

■妊娠・出産:マタニティ挙式・子連れ挙式、対前年0.9ポイント増加の13.8%。

■旅行経験:海外挙式が初めての海外旅行である人は、男性27.8%、女性21.0%と、3~4人に1人が海外旅行未経験者。
 対前年で若干減少している一方で、海外旅行リピーターが増えている。

■交際期間:付き合ってから3年以内で結婚をした人達が61.1%と前年比1.8ポイント増加した。
 なかでも、交際期間1年以内で結婚するインスピレーション型のスピード婚カップルが6.8ポイントも増えている。

■日本での入籍:4人に1人が半年以上前に入籍を済ませ新生活を始めていることから、
 ハネムーンを兼ねてゆっくり挙式するカップル像も窺える。


【ウェディングスタイル編】※詳細は本編P.19参照

■挙式・披露宴スタイル:挙式は海外のみ!挙式セレモニーを重視するカップルが増加傾向に。
 披露宴・パーティも国内のみで行う層が増加傾向に転じた。

■海外挙式を選んだ理由:「リーズナブル・お得感・合理派」が僅差で1位に浮上!
 「自由度・自分たちらしさ重視派」が2位。
 「あこがれ派」が3位に。

■意志決定者・両親の反対:ふたりで決めたカップルが54.7%、主役の新婦の意見が年々強まる。
 9割以上が反対無し!「家」の結びつきから「個人」の結びつきの時代へ

■海外挙式への不安:過半数が「不安無し」と回答。年々不安が解消されている。
 1位の「言語」は微減。「ヘアメイク」への不安が激減しているのに対し、「衣裳」への不安が増加している。

【プロポーズ編】※詳細は本編P.20参照

■どちらから?:なんとなく・・・はNG!きちんと言葉でケジメをつけるカップルが増加!
 プロポーズは新郎から、挙式は新婦がイニシアチブを握る。
 女性プロポーズも年々増加。晩婚化、姉さん女房の増加で今後も増える?

■プロポーズの言葉:「結婚してください!」ストレート・伝統派が主流だが、年々減少傾向に。
 「ずっと一緒に、家族になろう」長期展望派や、「そろそろ・・・」時期検討派が増加。
 また少数意見ではあるが、「俺について来い!派」が3倍以上に増加しているのが特徴。
■プロポーズの場所:1位は「自宅・家」が約4割を占め、人気変わらず。
 2位は「旅行先」で、旅慣れたカップル像のあらわれか。

■結婚記念日:「挙式日」が4割弱!海外でのセレモニーの感動は心に残る!
 「入籍日」は不動の人気で約6割を占める。

なお、「2005年海外挙式動向調査」本編、および海外挙式イメージ写真は、
このページよりダウンロードいただけます。

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