結婚式を華やかに彩るウェディングケーキですが、
もともとは結婚相手の”家の味”を知るためのものとして、
ファーストバイトに用いられていました。
その家オリジナルのケーキであったため、現代のような豪華な見た目ではなく、
シンプルなデザインであることが一般的だったようです。

一方昨今では、オリジナルウェディングであるかどうかに関わらず、
お二人の好みやコンセプトに沿ってアレンジを加えることが
一般的になりつつあります。
例えば、キャンプをコンセプトにした式なら、
丸太をモチーフにしたケーキに
山で採れるフルーツを飾りつけたものや、
平たいケーキの上にキャンプサイトを再現したジオラマ風のものなど。

ワイン好きのお二人であれば、
ホール状のチーズを3〜4段重ねて作る、
チーズタワーも粋なアレンジです。
トッピングもワインに合うナッツやイチジクを使って飾れば、
見た目もおしゃれに仕上がります。
他にも、ご実家がお米農家の新郎新婦様の式では、
大きなおにぎりをウェディングケーキに見立てたり、
ちらし寿司ケーキにアレンジしたりするケースもあります。

欧米のウェディングケーキ文化を見てみると、
日本にはないさまざまなイベントや風習があります。

そのひとつに、アメリカやイギリスを中心に行われている
「トップ・ティア・オブ・ア・ウェディングケーキ」というイベントがあります。
結婚式で使ったウェディングケーキの一番上の段を一年間冷凍で保存しておき、
結婚式から一年経ったあとに初めて迎える結婚記念日に食べるというものです。
結婚式当日の思い出を振り返りながら、
無事に一周年を迎えられたことに感謝し、
これからも二人でずっとしあわせに暮らせますようにと
願いを込めてケーキを食べます。

他にも、スウェーデンではウェディングケーキの代わりに
「スモーガストルタ」という料理を出す文化があります。
スモーガストルタとは、いわばサンドイッチ風ケーキのこと。
スウェーデンの名産品であるサーモンやエビを使って、
ケーキのように華やかな見た目に仕立てた
サンドイッチを結婚式などのお祝いの席で食べます。
生クリームの代わりにサワークリームを使い、
エディブルフラワーでデコレーションすれば、
まるでウェディングケーキのようになります。
オリジナルウェディングに活用するなら、
ファーストバイトまではゲストに内緒にしておき、
ラストバイトでご両親にサプライズすれば、
予想外の展開に会場全体が盛り上がりそうですね。

また、ウェディングに活かせるものとして、
アメリカ発祥の「ファースト・バースデー」があります。
ファースト・バースデーとは、子どもの一歳の誕生日をお祝いするイベントのこと。
部屋の中をバルーンやガーランドで飾りつけ、
主役である子どもをおめかしさせたら、バースデーケーキを用意してお祝いをします。
特に盛り上がるのが、
子どもがケーキを掴み食べする「ケーキスマッシュ」です。
おいしそうなケーキを前に喜ぶ子どもの姿を見ながら、
ご家族は友人や職場の同僚を招いて喜びを分かちあいます。

このケーキスマッシュは、オリジナルウェディングへの活用が可能です。
ファミリー婚での披露宴はもちろん、
お子様連れのフォトウェディングや、
結婚3周年記念などを祝う周年婚に取り入れることで、
ご夫婦だけではなくお子様も主役の写真が残せるでしょう。

オリジナルウェディングブランドのESPOUSAL（エスポーザル）では、
お二人らしさを追求した
ウェディングケーキのアイディアをご提案させていただきます。

ファミリーウェディングの場合は、
お子様専用のケーキを用意してケーキスマッシュを実施することも可能です
。結婚式でお子様をゲストにお披露目する機会として、
ファースト・バースデーのお祝いを
式のコンテンツとして取り入れるのもよいでしょう。

入籍から約一年後に結婚式を挙げるお二人なら、
ファーストバイトの代わりに夫婦としての一歳を祝う
ケーキスマッシュを取り入れてみるのはいかがでしょうか。
カジュアルな雰囲気の式であれば、
会場が一体となって盛り上がるコンテンツになります。

トップ・ティア・オブ・ア・ウェディングケーキを行うのも素敵な演出になります。
プロデューサーやパティシエと相談して、
一年間冷凍保存が可能な素材でケーキを製作してもらいましょう。
結婚式後、冷凍保存する際に
一年後の自分たちに宛てた手紙も一緒に添えておくと、
より初めての結婚記念日が楽しみになりそうですね。

ヴィーガンのゲストが参列する場合には、
植物性食品のみを使用したウェディングケーキを用意しましょう。
フルーツだけを使用してケーキに見立てた”フルーツケーキ”や、
野菜をメインにしたスモーガストルタなどであれば、
見た目も華やかで、通常のウェディングケーキに見劣りしないはずです。

他にも日本ではまだ珍しい、
宝石のような見た目の「ジオードケーキ」はいかがでしょうか。
ジオードとは、ブラジルやモロッコを原産地とする宝石のこと。
このジオードを飴細工で再現したジオードケーキは、
海外花嫁様の間で人気を集めているようです。
またジオードは安産祈願のパワーストーンとしても用いられるため、
マタニティウェディングにもおすすめです。

ウェディングケーキが登場してファーストバイトをするシーンは、
結婚式の中でも特に盛り上がりを見せる瞬間です。
そのメインコンテンツともいえるウェディングケーキには、
お二人が結婚式で実現したいことをぜひ盛り込んでみましょう。

そうすることで、よりゲストにお二人を理解してもらえるほか、
結婚式自体も楽しんでもらうことができます。