とうとうのぼりました! 463段のドゥオモのクーポラ。

フィレンツェに暮らすようになってあしかけ8年というのに、一度ものぼったことがなく、今さらのぼるきっかけもないかなぁーと半ばあきらめて(?)いたのが、『冷静と情熱のあいだ』を、この前読み返してみたら
どうにものぼってみたくなったのです。
誕生日の前日、午前中お休みをもらったので、30ウン歳最後の記念という名目でのぼってみることにしました。
入口は教会の右手。
ジョットの鐘楼の裏手あたりに、こんな看板が出ているのが目印

チケット売り場に張り紙。

エレベーターなし。
階段、463段。心臓の弱い方にはおすすめできません。
など書かれてあって、身がひきしまる思い…。
心臓は弱くないけど、なにしろ日ごろから運動不足。
狭い薄暗い階段をのぼってものぼってもまだ階段…。

カップルやグループの観光客の中、ツレなしで一人ぼっちの私。
「ああ、ここを竹野内豊ものぼったのよね」、なんて思いながらもモクモクとのぼります。
ところどころにある小さな明り取りのような窓から小さく外界が見えると、少しホッとします。

それにしても、ヨーロッパの塔とか教会とかってみんなこんな感じ?
どこかの国で、馬に乗ったまま駆け上がれる塔というのは、やたらと薄く広い階段でかえって上りにくかったな~なんて思い出しつつ…。
もう耐えられないかも…ゼエ、ゼエ、というころに…

クーポラの内側に出ました!
ドゥオモ内部を行きかう人々が幾何学模様の大理石の上に小さく見えます。
天井画も近くで見ると迫力…

一瞬癒されますが、この先の階段はますます急激になって、いよいよラストスパート
そして…

とうとう、出ました!!
しかし、この出方は、なんだかマンホールの蓋か何かから出るような感じで
出ながら自分でおかしかった。

外に出るとちょうど12時の鐘が鳴り響きはじめ、なんともドラマティック。
(音までお伝えできないのが残念!)


この高さでこの柵って日本では考えられませんよね。
でも、遮るものなく景色が見渡せるのって、本当に気持ちいい。
それにしても、今こうして当たり前に立ってるドゥオモが出現したとき、人々はどんな思いでこの教会を見上げたんだろう…
はるか下に立つ、周りの建物を見下ろしながら古の人々の偉業をつくづく思いました。
「フィレンツェのドゥオモは恋人たちのドゥオモ…」(冷静と情熱のあいだ、より)一人でのぼっても充分素敵な体験でしたが、大切な人と二人で、ぜひのぼりに来てくださいね!
文・写真 CHIHARA SATOKO
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