制服プロジェクト──店舗スタッフ考案の新しい制服ができるまで

リゾートウェディングの提案をしているワタベウェディング店舗のスタッフの制服が、2020年1月より新しくなりました。新しい制服を考案するために集められたのは、全国の店舗スタッフたち。さまざまな課題を解決し、自分たちが働きやすくなる制服を作るべく発足した「制服プロジェクト」についてご紹介します。

全国から集められた店舗スタッフが主導となり、「制服プロジェクト」がスタート

▲プロジェクト打ち合わせの様子

このプロジェクトが始まった発端は、全国のワタベウェディングのスタッフが集まる表彰イベントが行われたときに、同じスタッフなのに制服が統一されていないことに、国内のワタベウェディング店舗を統括している国内事業本部の社員が違和感を覚えたことから、始まりました。

全員が同じワタベウェディングのスタッフとして仲間意識を持ったり、共通の目標を掲げたりするためには、毎日スタッフが着用する「制服」が鍵になるのではないかと考えました。

そこで、全国のワタベウェディングの店舗から計12名のスタッフを集め、2019年4月に「制服プロジェクト」のキックオフミーティングをスタートさせたのです。

集まった店舗スタッフは立場によって日々の動き方も違うため、店長、プランナー、コンシェルジュ、ドレスコーディネーターなど、多様な職種で構成されました。

店舗スタッフが主導になりスタートした制服プロジェクト。1回目の打合せでは、それぞれの立場から感じる、制服の問題点を洗い出しました。

従来の制服のそれぞれの問題点を洗い出す

▲デザインや生地を検討している様子

「制服プロジェクト」に参加したプランナーの戸塚 弥生は、リニューアル前の女性向け制服のデザインの違いについて、このように語ります。

戸塚 「大規模店舗の制服は可愛いワンピースで、私も入社したらあの制服を着ることができると憧れていました。しかし実際は小規模店舗に配属され、可愛いワンピースを着ることができませんでした。小規模店舗はリクルートスーツのような制服のため、正直あまりモチベーションが上がらなかったですね」

さらに小規模店舗用の制服には、デザイン面のみならず、機能性の部分でも問題がありました。

戸塚 「現在はプランナーをしていますが、ドレスコーディネーターを担当していたときは、ウェディングドレスの着脱や裾をセットするなど、よく膝をつく体勢をとっていました。そのため、すぐに膝の部分が破けやすいという問題もありましたし、夏場はとても暑くて制服を変えたいと思っていました」

このように、小規模店舗の制服の問題点を解決するには、大規模店舗の制服に合わせることで解決すると思えますが、大規模店舗の制服にも問題点があったと戸塚はいいます。

戸塚 「大規模店舗のスタッフが着ている可愛いワンピースは、身体にフィットしたタイプで伸縮性もなかったので、動きづらかったですね。スカートも短めだったので、高いところにある物をとるときや座っているときなど、常に気をつけなければいけない点は大変でしたね」

また男性向けの制服について、プランナーの荒木 亮次はこう語ります。

荒木 「以前は男性向けの制服がなく、毎朝スーツを選ばなくてはいけないですし、毎日同じものを選ぶわけにもいかないので、ストレスを感じていました。なので、このプロジェクトが立ち上がったときは嬉しかったですね」

「制服プロジェクト」では、このような解決すべきポイントがそれぞれのスタッフの視点から、多々挙がりました。

"誰もがかっこよく見える"洗練されたスタイリッシュな制服」の実現へ

▲新制服着用イメージ① ※モデルはすべて従業員スタッフ

すべてのスタッフが働きやすくなる制服を考案するために、洗い出した問題点をもとに、新しい制服のテーマやデザイン、機能性について話し合いました。

そこで決まった新しい制服のテーマは、『"誰もがかっこよく見える"洗練されたスタイシッリュな制服』です。どんな骨格・体型や年齢でも、誰もがかっこよく着こなすことができ、ワタベウェディングのブランドイメージに合う洗練されたスタイリッシュな制服にするべく考えられました。

戸塚 「女性向けの制服のデザインに関しては、骨格診断を行ったり、店舗スタッフへアンケートを取ったりもしました。

『動きやすいパンツスタイルが良い』という人もいれば、『可愛らしいワンピースタイプが良い』という人、『日によって選べる方がいい』という人もいて、意見がバラバラでした。ですが、そういった意見をすべて取り入れ、パンツスタイルもワンピーススタイルも両方用意し、スタッフが日によって選べるようにしました。

それだけでなく、ジャケットもショート丈タイプとロング丈タイプの2種類を用意し、その日の気分によって自由に組み合わせ、好きなスタイルを選べることができます」

荒木 「男性向けの制服デザインはジャケットのほかにも、シャツはホワイト・シャンブレー・チェックの3種類、タイはネイビー・ニットの2種類があり、好きに組み合わせることができるようにしました。

女性も男性も、落ち着きのあるネイビーカラーをベースにしています。ネイビーという色の心理効果として、『凛とした雰囲気』や『知的・誠実・品格があり、落ち着いている雰囲気』が出せるそうです」

新しい制服では、とくに機能性を重視し、問題の洗い出しをしたときに挙がった、動きにくさや破れの問題を解決するために、生地にもこだわりました。

ウェディング関連のスタッフは動作が多いので、伸縮性・耐久性があり、シワにもなりにくいストレッチ素材を使用。また、制服は洗濯に手が掛かるものが多いですが、動くことにより汗もかくためウォッシャブルな生地を採用しました。

制服を一新すると同時に、パンプスやアクセサリーなど、制服の付帯品に関するルールも時代に即したかたちへと変えていきます。以前は7センチが規定であった女性のパンプスを、3センチに変更。男性は、夏場のネクタイなしのクールビズスタイルでもOKになりました。

「制服プロジェクト」を通して、見えてきたものとは

▲新制服着用イメージ ※モデルはすべて従業員スタッフ

自分たちの制服を現場で働くスタッフたちの目線で作り上げていくというのは、ワタベウェディングならではの新しい取り組みです。

このプロジェクトは2019年4月から始まり、実際にそれぞれのスタッフの手に新しい制服が届いたのは2020年1月でした。その間、侃々諤々と、どういう制服であればスタッフが働きやすいのかを話し合ってきたのです。

制服プロジェクトに参加した戸塚と荒木が、プロジェクトに対するそれぞれの想いを語ります。

戸塚「このプロジェクトに携わることができ、純粋に楽しかったです。今までは一店舗スタッフというくくりでしか、物事を見ていませんでしたが、制服プロジェクト中は全国の店舗スタッフが集まっていたので多くの社内交流をする機会を持つことができ、視野も広がりました。

そして、実際に新しい制服を着用するようになって、ウェディングサロンの洗練された雰囲気がさらに際立つようになったと思います。今までは、日々同じスタイルの制服で変わり映えはしませんでしたが、現在はスタッフごとの好みでコーディネートができるようになり、制服を選ぶ時間が楽しくなりました。

またスタッフからは、"伸縮性が良く動きやすい""軽くてしわが目立ちにくいからお手入れも楽になった""デザインがスタイリッシュで嬉しい"という声もありました。」

荒木「今回のプロジェクトでは男性向けの制服も提案できたというのが一番嬉しかったですね。男性向けの制服が作られたことで心機一転となり、働くモチベーションもさらに向上しました。

また、ワタベウェディングという会社の、"ちゃんと現場の意見と向き合って取り組んでいく"という姿勢が分かり、スタッフを大事にしてくれていることを感じました。」

スタッフが活き活きと輝ける場所だからこそ、お客様にも喜んでもらえる。

これからも、そんなワタベウェディングでありたいです。

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